千葉大学 教育学部大学院教育学研究科
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学校教育専攻

学校教育専攻では学校教育やそれにかかわる子どもの発達の諸問題について、旧来の教育諸科学の枠組みにとらわれることなく広く学び、また、研究、実践面での専門的な素養を身につけることをめざします。

なお、学校教育専攻では学生は学校心理学コース、あるいは、発達教育科学コースのいずれかに属することになりますが、共通科目や所属コース以外の科目も履修できるようになっております。

学校心理学コース 

児童・生徒の学習意欲や学業スキルなどの教科学習の支援、学級集団の機能の理解と支援、仲間関係づくりなど不適応の予防的対応教育の開発、青年の自我発達の理解と支援などについて履修し、これらの領域の知識と実践力を備えた高度な資質を養います。

学校心理学コースでは、教員養成系大学の特徴を生かし教育現場で実践的な活躍のできる教育心理学の専門家を養成しています。教員免許を取得している場合は、所定の課程を修めることで専修免許が取得可能です。また、定められた領域の科目を履修することで専修免許の裏書きとして「学校心理学」の付記が受けられます*。さらに、修了後一定の要件を満たすことで学校心理士**などの受験が可能です。
*  ただし、申請する都道府県によっては付記が認められていない場合もあります
** 「学会連合資格『学校心理士』認定運営機構」が認定しているものです。

院生の一言

学校心理学コースの特色としては、少人数制であることを生かし、講義、研究ともにとても中身の濃い丁寧なご指導をしていただけるところです。教育学研究科は学生の年齢層が広く、学校現場での問題意識や様々な経験をもって入学なさっている現職の院生の方とともに学ぶことができます。教員や現職院生等、異なる視点や目的を持った方達と講義や研究、大学生活を通して様々な意見を交換することで、文献のみでは得られない学校現場の様子を知ること等、刺激しながらお互いを向上させていくことができます。また、他分野の授業を柔軟に履修することができ、それぞれの専門とする分野や興味のある分野についても知識を深めることが可能です。このような環境のなかで目的や問題をもち研究すること、そして大学院時代での様々な人との出会いは、自分を成長させる貴重な時間になると思います。(学校教育専攻1年)

発達教育科学コース

2001年発足した学校教育専攻幼児教育分野を2005年度発展的に改組しました。幼児に限らず広く乳児から成人に至る発達過程の理解、幼児教育カリキュラムの検討、親子関係など家庭教育や地域における親教育にかかわる発達支援教育の開発などを研究課題としています。これらの領域における発達相談員などの実践的専門家、高度な知識と実践力をもつ幼稚園教員、小学校低学年担当教員および保育士の育成を目的としています。またこれらの領域の研究者を連合大学院(博士課程)との連絡の中で養成します。

2005年現在5名の大学院生が在籍しており、うち2名は幼稚園教員経験者です。附属幼稚園との連携で進められる授業研究の授業の成果は院生により保育学会において発表されています。また院生各自の研究も保育学会や発達心理学会、教育心理学会において発表されています。

なお、当コースの修士論文はいずれも高い水準を維持しており、2002年度の修士論文は日本乳幼児教育学会の第1回新人賞を受賞すると共に、「乳幼児教育研究」(日本乳幼児教育学会)、「保育学研究」(日本保育学会)にその一部が採択掲載されました。2003年度の2つの修士論文はそれぞれその一部が「Psychologia」(Psychologia刊行会)と「乳幼児教育研究」(日本乳幼児教育学会)に採択掲載されました。

世界的に活躍する研究者を擁する本コースは、全体として発達心理学的な基盤を共通に持ちながら、以下の4つの研究室においてそれぞれ学習・研究を行っています。

  • 発達教育学研究室
    発達科学の知見を踏まえた、幼児教育のカリキュラムを検討しています。特に、ピアジェ理論に基づく構成主義幼児教育プログラムを初めとする、子どもの自発性、能動性に基づく保育の分析を行っています。また、幼児の素朴生物学、幼児の数概念、幼児の読み書きと音韻意識など、認知的な発達と学習に関わる基礎的・実践的研究を行っています。

  • 発達心理学研究室
    情報処理過程の発達を認知的側面と社会的側面で検討しています。特に、子どもの仲間関係の基礎にある社会的情報処理や情緒過程の解明を中心としていますが、子どもの発達に及ぼす父親をはじめとする家族の役割等、社会性の発達に関わる実証的研究についても行っています。また、眼球運動分析によるマンガの読みの分析など認知過程の発達に関する基礎的研究にも取り組んでいます。

  • 幼児音楽教育学研究室
    子どもの発達を踏まえた音楽活動の指導法を検討しています。特に、子どもを対象とするミュージカルの実践や、子どもの音楽活動の分析を行っています。また、ピアノやオルガンの演奏の指導法に関する検討も行っています。

  • 保育実践学研究室
    幼稚園・保育園における幼児の観察を基にした、仲間関係と身体の動きの関わりや、母子の愛着と分離に関する質的なフィールド研究を行っています。また、幼稚園や保育園における幼児との接触体験が中学生に及ぼす影響の分析を行っています。
院生の一言
幼稚園で8年ほど働いてから入学しました。 現場では、子ども達にとって大切なことは何かを考え続けていくことが大切ですが、日々忙しく目の前の事に追われがちです。大学院では、子どもや保育についてじっくりと振り返ったり、学部の時から心理学を専門に学んできた他の院生達と共に客観的に考えるとても良い機会となっています。今までかかわってきた子どもたちの事例を発達心理学的にみていくことで、一事例としての経験ではなく子どもを捉える視点の幅を広げていければと思っています。 また、カリキュラム開発専攻、学校教育専攻には、現役の小中学校の先生方も沢山いらっしゃいます。同じ学生としてそれぞれの現場で抱えている問題などを個人レベルで話し合えるのも楽しく、貴重な時間です。 (発達教育科学コース2年)
発達教育科学コースの教員と院生は子どもに対する興味・関心が溢れんばかりな人たちです。現在所属する修士課程の院生は5人で、子どもについて様々な分野の研究をしています。それぞれテーマは異なりますが、日々お互いの研究について話したり、刺激をもらいながら充実した毎日を送っています。 ゼミでは幼稚園教員養成課程の卒論生も一緒になって、それぞれの研究テーマについて発表し、討論していきます。この時間は、研究していくなかで自分では気付かなかったところなどを、教授や先輩、卒論生から様々なアドバイスを受けることができる貴重な時間です。それが自分の研究を進めていくうえでとても役立っていることを実感しています。 今、私は人が他者の特性についてどのような視点から捉えていて、それが年齢とともにどのように発達していくのかということについて興味があり研究しています。この修士課程の2年間は自分の興味のある分野を思う存分研究できる時なので、この貴重な場や時間を有意義に使っていきたいと思っています。(発達教育科学コース1年)
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