第19回
「学部長としての1年間を振り返って」
学部長として、今年一年を振り返るとよかったことが五つあります。
一つ目は入試広報の大きな改革です。企業の力をもらいながら、また広報委員会の力も借りながら改革できてよかったと思います。
二つ目は入試改革です。AO入試で小学校教員養成課程の50名、そのうち30名の地域選抜枠を作ったところ9倍を超える倍率になりました。多くの高校や校長先生に評価され、たいへん良い結果となりました。
三つ目は就職率の強化です。特に教員の正式採用率が全国で1位になりました。これはとても誇らしいです。
四つ目は特命教授を呼んだことです。授業で講義をしていただくだけでなく、教員採用試験対策の教職サポートルームにも入っていただき、学生の支援を丁寧にしていただきました。
この一つ目から四つ目までは、つまり大学の入り口と大学からの出口を強化したということです。これらを行うことができてよかったと思います。
そして五つ目は、附属学校園担当の副学部長に伊坂先生を任命したことです。附属学校園との連携を深める意味で重要なことでしたし、これからも連携を密にしたいと考えています。
大学院改革について
学部長としてできなかったことはたくさんありますが、特にやり残したのは大学院の改革です。
現在の大学院を教職大学院に限りなく近いものにしたかった。大学院卒業者の教員採用率は25%で大学卒業者の63%という数値を大きく下回っている。この厳しい現実に立ち向かっていかなくてはいけないと思います。
教育学部の今後について
日本の教育学部の受験生は7%減っています。これを増やす努力をしないといけないでしょう。
質の高い学生が入って来ないと先が不安です。免許更新制やいじめ報道など世間の目が厳しくなる中、教育学部はこのことに対して正面から応えなくてはいけません。
その対策の一つとしてまず、千葉大学をはじめ首都圏の教育学部で中学2年生を対象に「教育学部へ行こう」ポータルサイトを作って立ち上げます。
教職は楽しくて価値あるものだということを伝えたい。それをキャリア教育で本気でやります。教員養成は国の根幹となる政策だからです。もちろん千葉大学教育学部も安住できません。世間の厳しい眼差しを正面から受け止め、今後も改革の炎をともし続けなければいけないのです。
学生に期待したいこと
今しかできないことを探して、没頭してほしい。「明日を考えた生活よりも今を生きる生活」をしてほしいです。
学生時代はそうした生活で作られます。それらの経験一つ一つが思い出になるのです。そのために日本全国を歩き回ったり、世界中を駆け巡ったりしてほしいと思います。
そしてとにかく熱く、高い志をもって過ごしてください。
最後にこの1年間を振り返ってまとめ
総合大学の教育学部は新しい生き方を探すのが難しいです。
しかし事務職の方々の援助もあって、独自の教育学部らしさを出せました。また事務職の方々の頑張りで学生の不満も少なくなりました。周りの支えがあって学部長をやってこられたことに感謝しています。どうもありがとうございました。
今年も沢山の新卒教員を世に送り出します。それぞれ一人一人の活躍を期待しています。(07.03.29)
第18回
「放送文化賞を受賞することになりました。」
このたび、地方の放送やメディアに貢献した人が受賞する、放送文化賞を受賞することになりました。
それにともなって、2月7日(水)にNHK番組『一都六県』(11:05〜11:54)で、私のインタビュー映像や明石研究室の様子、放課後の子どもの居場所作りとして行われている「あそびの達人教室」が放送されます。みなさん、ぜひ見てください。
また千葉大学教育学部の教員就職率と正式採用率(産休や非常勤での採用を除く)が発表されました。教員就職率は全国で11位。正式採用率はなんと全国でNo.1です。非常に喜ばしいことです。ただ、この結果に甘えることなくこれからも精進していきます。
今後、各市の教育委員会との連携や付属小学校、中学校、いくつかの高校との連携も深めていきます。大学院の改革も考えております。(07.02.03)
第17回
「先輩のあとを継ぎ、よき伝統を皆さんでつくっていってほしい」
センター試験を無事終えて
センター試験を無事終えて、今はほっとしています。ただ、リスニングの際に機械の不具合があり、再テストが1回あったことが残念でした。受験生には本当に申し訳なかったと思います。
個別試験は万全の用意をしておりますので、是非千葉大学教育学部を受験してください。
今年、千葉大学教育学部は教員の正式採用率が全国でNo.1になりました。この結果を私は大変誇りに思います。受験者のみなさまには是非とも入学後、先輩のあとを継ぎ、よき伝統をつくっていってほしいと思います。
センター試験を受けた多くの学生は最後まで頑張っていました。毎年1点の差を競う結果となることが非常に多く、接戦となります。諦めず、投げずに気合いを入れて問題にチャレンジしてほしいです。「人事をつくして天命を待つ」という気持ちで必死になってがんばって下さい。
3月にまた再会出来ることを心より楽しみにしています。(07.02.01)
第16回
「受験生に向けて三つのアドバイス」
いよいよ個別試験まで1ヵ月を切りました。そこで受験生に三つのアドバイスがあります。
1 夜型をやめよう。
受験生は朝型より夜型が多いようです。
夜に勉強をやると一生懸命やった気になりますが、実際の試験は朝に行われるので、夜型になれてしまうのはよくないでしょう。
私からの一つ目のアドバイスは、23時には寝て、7時に起床する、睡眠時間は8時間とるということです。やはり規則正しい生活をしたほうが勉強に集中できるようになると思います。
2 「食べっぷり」をよくして体力をつけよう。
集中力を維持するには体力と気力が充実しないとだめです。
そのためにも、三食の食事はきっちりとりましょう。
特に大事なのは、朝ごはんです。
全国的に行われている「早寝、早起き、朝ご飯」を心がけてください。
3 一夜漬けはやめよう。
まずノート整理や単語、年表を覚えるといったコツコツ型の学習が必要です。
そして次に、大事なところをおさえるポイント学習、自分なりにヤマを張ることがいいでしょう。
この2つの学習スタイルで勉強した人は、千葉大学教育学部に受かる可能性が高いと思います。
教育学部を受験するみなさんにとって、少しでも参考になれば嬉しいです。ぜひ取り組んでみてください。 (07.01.29)
第15回
「平成19年(2007年)年頭の挨拶」
みなさま、明けましておめでとうございます。
今年初めての「学部長の声」としまして、今回は今年の目標をテーマに話します。今年は大きく分けて二つのことに取り組んでいきたいと思っています。
今年の目標
一つ目は、公立学校の復権です。
現在、学校教育の中で大きな問題の一つとなっているのは、経済格差が学力を規制していることです。これは事実として認めます。しかし、だからと言って何もしないわけにはいきません。
教育学部の使命として、まずこの経済格差の問題に対応でき、学校の中で全ての子どもの力を伸ばせる教員を育てたいと考えています。そのためには「授業の達人」になることが必要です。幸い教育学部には、多くの大学教員、長期研修生がいます。また近くには附属小学校もあります。
学生のみなさん、いろいろな人と話をし、多くの授業を見学し、ぜひ「教師の達人」を目指してください。
二つ目は、保護者との対応能力を身につけた学生の育成です。
最近は、モンスターペアレンツと呼ばれる保護者が増えています。
かつて新人類といわれた世代が今保護者になり、そう呼ばれています。自分達だけの考え方を強く持っており、自分の筋道と違えば、すぐに学校にクレームをつけてくることが特徴です。そのため学校では、学校長や教頭が対応に苦労しています。
このような現状に対応できる教員を育てたい。そのため学生には、大学生活の中でさまざまな人間関係を築いてほしいと思います。それから、ボランティア体験などでいろいろな交流体験もぜひ行ってください。大学生活を通して、人の「心と体を理解する達人」になってくれることを期待しています。
公立学校の復権、保護者との対応能力を身につけた学生の育成、この二つに取り組むことが今年度の私の目標です。
そのためのキーワードとなるのが、「授業の達人」と「心と体を理解する達人」。これにもう一つ、学生に目指してほしいのは、「遊びの達人」になることです。
現在、私のゼミの学生を中心に、小学校の放課後を利用して「遊びの達人教室」を開いています。ボランティアの学生が、学校の放課後に小学生を集めてものづくりやおにごっこなどさまざまな遊びをしています。こういった体験を通して、上手に遊べるようになってほしいと思います。
千葉大学教育学部が提案する「教師力」
現在、全国で実質48の大学に教育学部があります。その中で、千葉大学教育学部の卒業生はこれを身につけているというブランドづくりを目指したい。
千葉大学教育学部の提案する「教師力」とは、「授業の達人」、「心と体を理解する達人」、「遊びの達人」です。
この三つの特徴を持った学生を育てていきたい。そして時代の空気を読み、今起こっている問題を解決できる人を育成したいと思います。 (07.01.09)
第14回
「大学院の改革に関心があります。」
4年生の卒業論文の進み具合
今一番関心があるのは,4年生の卒論の進み具合です。大学生活の集大成ですので,とにかく必死になって取り組んでほしいです。
そして卒業発表会の3分の2は公開です。ぜひ発表者の保護者や市民の皆さんを多く呼び,その成果を発表してください。3年生以下の学生も是非見ることを薦めます。
学部長として関心があること
学部長として関心が高いのは,大学院の改革です。平成20年までは教職大学院は作らずに,今ある大学院の授業を変えていきたいと考えています。
大学院を卒業した人の50%は教員になるが,それ以上に学部を卒業した人は63%が教員になります。これでは教育の大学院の意味がない。現場に出て活躍出来る力をつけられる大学院にしたいです。
具体的には小学校、中学校、高校どれかに週2回ほど行って現場の先生たちと授業をつくる,授業をやってみてディスカッションしあう,これを平成20年までの目標にやっていきたいと思います。限りなく教職大学院に近い院の授業を作るのが,今の目標です。(06.12.15)
第13回
「気の合う仲間だけでなく、様々な人との付き合いも頑張って欲しいです。」
教員採用試験に受かったみなさん、おめでとうございます。
ぜひ残りの大学生活を意味あるものにしてください。
最近は首都圏を中心に新卒が大量に採用されています。
しかし、途中で辞める人や自宅療養になる人も増えています。
原因は主に3つ。子どももと合わない、保護者と合わない、職場の先生方と合わないことです。
その中でも、特に気になるのは職場の関係です。
年上の人と交流することが苦手な人が多いように感じます。
4月までに卒論や勉強も頑張って欲しいですが、気の合う仲間だけでなく、様々な人との付き合いも頑張って欲しいです。
千葉大学では今年から新卒採用の学生と長研生との1泊2日の会合を開く予定です。
ここで地域特有の準備に対する情報交換をしてほしい。
また、今週の木曜日(11月30日)に千葉県の教員委員会の方が来て千葉県の教員としての心構えを話してくれます。みなさん、是非参加して下さい。
残念ながら今年涙を飲んだ人へ。
人生は山あり谷ありです。長い職業生活を考えたら1、2年のブランクは微々たるものです。
この1年を栄養にして、ず太い自分を作り上げましょう。
今は卒論をやり、来年の採用試験にむけてコツコツ頑張って下さい。また、恋愛、失恋もいいです。人を愛して躓いて這い上がって下さい。
来年の今頃に笑顔でいられることを願います。(06.11.29)
第12回
「『力作』よりも『労作』を期待します。」
〜卒業論文に取り組む学生へ〜」
―4年生に向けて
卒業論文は、大恋愛、サークル活動とともに、大学教育の三本柱の一つです。
それは、自分の人生の総決算です。
22年前後の人生すべてを卒論にぶつけてください。
例えば、論文のタイトルや章立てをみると、学生の人生の一端がみえるようなものがいいです。
ぜひこだわりを見せてほしいと思います。
卒業論文は。修士、博士の論文と違って、必ずしもいいものを書くことはありません。(もちろんいいものをかいてほしいですが)
自己満足でもいい。自分の全力を出して、自分が納得のいくものを必ず書いてください。
そして絶対に辞めてほしいのは、先行研究のコピーのような論文です。自分の五感をつかった、特に、手と足をつかった論文を書いてほしい。「力作」よりも「労作」を期待します。
―2、3年生に向けて
またこの時期、2、3年生にもお願いしたいことがあります。
それは4年生の付き人となって、研究の手伝いをすることです。
芸能の世界、また相撲の世界でもそうですが、付き人となり、仕事をおぼえていくものです。
2、3年生もそのように付き人となり、先輩の汗と涙の結晶を見て、自分の生き方、やりたいことを発見してください。(06.10.20)
第11回
「附属小学校の児童たちの憩いの場でもあります。」
教育学部生のみなさん、
1号館の前にある池を見たことはありますか。
学部長室の前には、池があります。
池の中には、メダカ、ヒメダカ、ドジョウ、金魚が住んでいます。
今は事務員さんと学部長が交代で当番をしています。
附属小学校の児童たちがよく見にきます。
学生だけでなく、附属小学校の児童たちの憩いの場でもあるのです。イライラなどを魚で癒せるアニマルセラピーになってほしいです。
金魚は33匹、ドジョウは15匹すんでいます。ぜひ一度数えてみて下さい。(06.10.17)
第10回
「ペーパーで計れない優秀な人を探します。」
この夏、千葉大学では初めてのAO入試が始まりました。
筆記試験だけでは計れない人間性を見るための試験です。
定員は50名なのですが、受験者は全部で456名でした。
予想以上の反響にびっくりしています。
書類審査で3倍に絞ります。
そして2次試験では、千葉大学附属小学校で子どもと交流体験をしていただき、それに基づいた課題、を行っていただきます。
11月に内定が出て、1月のセンター試験(得意なもの3教科)で6割以上取れれば合格です。
ペーパーでは計れない優秀な人をぜひ探したいと思っています。(06.10.17)
第9回
「2ヶ月のうち、1ヶ月はアルバイトで金を稼いでもう1ヶ月は金を使う。使い道は旅!」
今週は、大学生の夏休みの過ごし方について、お話をうかがいました。
大学生の夏休みは8月、9月の約2ヶ月間あります。
その2ヶ月のうち、最初の1ヶ月はアルバイトで金を稼いで、もう1ヶ月は金を使う。
使い道は旅!
まずは日本を横断して欲しい。徒歩、車、仲間と、やり方は自由でいい。地方の味、人、地形を肌で感じてください。それから大学生活4年間では、2回海外に行ってほしい。
1 回目は友達と。まず日本の水がいかに安心かを知る。そして、パスポート管理など、普段いかに安全に注意してないか知ってください。
それから2回目は自分でテーマ決めて一人旅。これは夏休みしか出来ません。社会人になってからは難しいからです。
最後に、旅を終えたら、仲間たちにお土産話をしてください。
それこそが本当のお土産です。(06.07.24)
第8回
「ぜひ4年間の間に一度は体験してください。」
今週は、教育学部生の学生ボランティアについてお話を伺いました。
学生が参加できるボランティアの種類はたくさんあるが、大きくまとめると主に三つ。
県の喘息児50人と行く喘息キャンプ。シングルマザー親子と触れ合う母と子キャンプ。それから不登校児の触れ合うハートtoハートリフレッシュセミナーです。
どのボランティアにもいえることですが、参加する学生は、様々な子どもの本音に耳を傾けること、野外体験、遊びから子どもとの接し方を覚えること、それから自分の潜在能力を発見することを意識してください。
参加するのはなかなか勇気がいりますが、子どもは思い通りにはいかないということや新しい自分を発見することなど学ぶことも大きいです。教師を目指す人は、ぜひ4年間の間に一度は体験してください。(06.07.13)
第7回
「オープンキャンパスは大学を知るよいチャンスです。」
今回は、8月3日(木)に行なわれるオープンキャンパスについてお話をいただきました。千葉大学教育学部では、8月3日(木)にオープンキャンパスを行ないます。
今年は、昨年以上に内容の濃いものにする予定です。
例えば、現在教育学部で特命教授をしている木場弘子さん(ニュースキャスター)、鈴木敏恵(未来派シンクタンク・一級建築士)のお二人に講演をお願いしております。外から見た大学はどう見えるのか、お話いただく予定です。
オープンキャンパスでは、次の三つのことを意識してください。
まず、キャンパス内をぶらぶら散歩してください。視覚で構内の様子・建物の新旧を、聴覚で大学の「におい」を感じることが大切です。五感を使ってキャンパス内の雰囲気をつかんで下さい。
次に、講演中に、自分にとって「おもしろい話」と「つまらない話」を判断してください。自分にとって、「おもしろい話」をたくさん見つけることが大切です。
最後は、普通に歩いている大学生や先生らしき人に思い切って質問することです。特に先生は、ネームプレートをつけているので、見つけたら積極的に声をかけてみて下さい。
オープンキャンパスは大学を知るよいチャンスです。少しでも興味を持った方は、ぜひ来てください。教育学部の教員129名、事務員26名が万全の体制でみなさまをお待ちしています。(06.06.12)
第6回
「精錬授業は、命をかけるほどに授業研究と教材研究を!」
今週は、教育実習を行う学生に向けて、お話しをいただきました。
教育実習で学ぶことは沢山あります。
また自分が教員に向いてるかどうか確かめるチャンスです。
実習で特に意識してやってほしいことは次の三つ。
まず一つ目は、子どもとくたくたになるまでとにかく遊ぶこと。
授業が下手なのは当たり前です。休み時間は教材研究より遊び。教材研究は必ず子どもが帰ってから!
二つ目は、40人の子の名前を二日で覚えること。これが出来たら教師に向いています。
最後に、先生や仲間が見に来る精錬授業は命をかけるほどに授業研究と教材研究をすること。失敗してもいい。全力で取り組み、授業の難しさを実感してほしい。
見極めのための4週間、論より証拠なのでとにかく精一杯取り組んでください。
(06.05.25)
第5回
「高校まではノートを写す、大学ではノートをとる」
今回は、高校と大学をつなぐ出前授業に注目し、受講する高校生への思いを語っていただきました。
千葉大の教育学部では高大の連携を目指して毎週土曜に年間14回の出前授業をしています。これは高校の校外学習の1単位になります。
高校生のみなさんに、授業を受ける中で感じてほしいことは次の2点です。
まず、大学の授業の面白さを感じて欲しいということ。1回だけでは伝わらないかも知れないけれど、この出前授業は、14回連続して行われます。ぜひ色々な話を聞いて、たくさん質問してほしいです。いろいろな疑問・質問があるほど、大学の講師も喜びます。
もうひとつは、「高校まではノートを写す、大学はノートを取る」この違いを知って貰いたい。講師の板書を写すだけでなく、話したことも総合して必要なことをノートに取っていかなければなりません。つまり情報を捨てることが大事なのです。これが出来ると国立大にも入れます(笑)。
千葉大学の知的財産がつまった出前授業、ぜひ一度受けてみて下さい。
(06.05.18)
第4回
「教育学部の三つの特徴」
千葉大学教育学部の特徴を挙げるとしたら、今は三つです。
まずは、本採用教員となる学生の割合が全国2位であることです。この結果は教育学部長として、非常に嬉しく感じています。今後も教育学部をもっと良くしていき、学生がよりよく学べる場にしたいです。
二つ目は、中学校課程の学生は必ず二つ以上の教員免許を取得できるということです。3年前からですが、二つ以上の免許を取ることを卒業条件にしました。例えば、中学校国語の免許と中学校数学の免許をとるなどです。それまでは縦の免許(小、中、高校)は取りやすかったのですが、これで横(数学、理科など他教科)の免許も取る機会が増え、学生からも好評だと聞いています。
三つ目は、養護教育の内容が充実していることです。問題を抱えた子どもの悩みをサポートする専門家が千葉大学は特に充実しています。もちろん他教科でも千葉大学は全国で高いレベルにありますが、養護教育に関しては日本一です。
以上三つを挙げましたが、あくまでこれは「今は」の話です。今年はさらにいろいろな改革をし(AO入試制度、特命教授制度、高大連携など)、より魅力的な学部にしたいと考えています。
(06.04.18)
第3回
「千葉大学学歌について」
先日、千葉大学の卒業式が行われましたが、学歌を知らない学生が多いことを知りました。学生は学歌を大学生活4年間の中で2回しか聞いていないのです。かくいう私も恥ずかしながら学歌はほとんど初めて聞き、あんなにいいものだったとは知りませんでした。本当に素晴らしい歌です。
そこで今年は教育学部の新入生ガイダンスで、学歌の練習を行うことにしました。演奏を音楽科の山本純ノ介先生、そして指揮を同じく音楽科の金本正武先生にお願いし、本格的に行います。こういった機会を今後も増やし、学生全員に知ってほしいです。
学生からぜひ何かやってほしいですね。例えば千葉大学には応援団がありません。学生から応援団を結成し学歌はもちろんのことさまざまな場面で千葉大学を盛り上げていってくれたらと思います。
せっかくこんなに素晴らしい学歌ですから、卒業式のようなセレモニーではぜひ全員で歌いたいです。みなさん、機会があったらぜひ覚えてください。
(06.04.06)
第2回
「18年度の入試を終えて」
今年度の入学試験が無事終わりました。何よりも良かったことは入試ミスがなかったことです。
今年は倍率こそそんなに高くはなかったのですが、センター試験、2次試験の成績を見ると、非常に優秀な学生が多かったと思います。また先日後期の試験が終わりましたが、面接での受験生の態度が堂々としていた学生が多く、とてもうれしいです。4月が楽しみですね。
来年の入学試験では、AO入試という新しい制度を導入します。筆記試験だけでは計れない人間性を見るために行います。目の輝きがある、ガッツがある受験生にきてほしいです。例えば、高校の時に50人以上所属するクラブの部長をしているなど、何か一つでも大きな経験をしている人です。やる気ある多くの学生と出会えるのが今から楽しみです。
(06.03.21)
第1回
「千里を照らして一隅を守る」〜受験生のみなさんへ〜
私の好きな言葉の一つが「千里を照らして一隅を守る」です。グローバルな視点を持ちつつ、自分の足元も大切にするのです。教育学部はそのような幅広くて地域を大切にする教員の育成を目指しています。
そのためには、入学後、四年間で次の三つのことを達成させてください。一つは、サークルに入り少なくとも2年間続けてください。仲間と集団の大切さを学ぶのです。二つ目は大恋愛、そして大失恋を体験して下さい。命をかけるくらい異性を愛してください。人間の美しさと醜さを味わうのです。三つ目は自分が気に入った(先生の評価と異なって結構です)卒業論文を書いてください。高等教育機関で学んだ確かな証を残すのです。
幸いに、千葉大学は総合大学であり全国からユニークな先輩や同輩が集まっています。四年間、今の夢と希望に溢れた気持ちを持ちつつ多くの人と交流してください。
(06.03.02) |