千葉大学 教育学部大学院教育学研究科
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学部長の声

第10回
「今年度を振り返って」

今年度を振り返ると、はじめに思い出すのは、4月、5月にはやった麻疹(はしか)のことです。ちょうど教育実習の時期と重なり、教育実習生全員に麻疹の抗体を持っているかいないかの検査を行いました。この対応が大忙しでそれからはもう無我夢中でした。

学部・大学院改革や、附属学校の問題、夏から始まった3号館の改修工事など立て続けに取り組むべき課題がありました。慌ただしい一年でしたが、今は入試が無事に終わりほっとしています。来週には卒業式や終業式がありますが、それが終わったらすぐに新年度の準備が始まります。

来年度は、平成21年度から始まる教員免許更新制度の前準備として、予備的な取り組みを現職の先生方の希望者を集めて試行します。また8月ごろから再来年の3月まで1号館の改修工事が行われる予定です。


春から教師になるみなさん

今、学校現場は、すぐに成果を上げるよう求められています。学校の取り組みの成果をチェックするシステムができているからです。新しく教師になるみなさんも、右も左もわからないうちに、即戦力として期待されると思います。昔は、同僚の先生も児童・生徒の親も、新任だからと温かい目でみてくれたのですが、今は必ずしもそのようではありません。

私からのアドバイスとしては、少し上の世代の頼れる先輩をはやく見つけて学校に慣れることを挙げたいと思います。わからないことは先輩にすぐに聞きましょう。しかし、ただ何でもかんでも聞くというのではなく、周囲を見極めてタイミングよく聞かなければなりません。一生懸命仕事を覚えながら、わからないところは聞く、できないことは頼るというように、ずぶとくかしこく頑張ってほしいと思います。

また、先輩にしかられることもあると思いますが、そのときに落ち込みすぎないことです。

みなさんの世代はしかられた経験があまりない世代です。いやというほどみじめな思いをしたり、自分の無力を周りから思い知らされたりという挫折体験がないかもしれません。今の若者は打たれ強くないといわれているし、私もいろいろな学生と接してそう思います。ですが、相手からしかられるということは、しかればよくなると思ってくれている証拠なのです。逆に、もうしかられもせず相手にされなくなったら終わりです。そう考えると、しかられているうちが華ですよね。新任なのですからうまくできなくて当然でしょう。少しくらいしかられたってめげないで、さわやかに頑張ってくれることを願っています。

また、先輩から教えられたことを素直に聞くという姿勢も大切です。それには自分はまだまだ未熟だ、という意識を持つことが重要です。注意されても居直らず、素直に先輩のいうことを聞き、次の経験に生かせるような教師になってほしいと思っています。

 

新入生のみなさん

まずは健康第一です。その上で知的な好奇心を燃やしていろいろなことにチャレンジしてほしいと思っています。

大学に入ってから、本当の勉強が始まります。積極的に人と話したり、本を読んだり、授業に出たりして学問の基礎的な力を身に付けてほしいと思います。

私自身の話をしますと、大学生のときにいろいろな本を読んで、大岡昇平、堀田善衛、加藤周一、木下順二という4人の作家に夢中になりました。私は「歴史と人間」というのが学生時代からの研究テーマでした(今でもそうです)。歴史というのは、人間が生きていく中でさけられない運命のようなものです。たとえば、みなさんは他のどの時代でもなく、21世紀に生きています。これは歴史的な運命の中にみなさんがいるということです。では、私たちが今生きているこの時代を創造力豊かに生きていくということはどのようなことなのか。これが学生のときから私が考えていたことでした。

先ほど挙げた4人の作家は、私の考える「歴史と人間」をしっかり考えて作品をつくっている人たちでした。今でも座右において、折に触れて読み返しています。自分の好きな作家と出会い、自分の興味や関心を伸ばしていくということが大切なように思います。

ではどうしたらそういう出会いができるのか。もちろん本をたくさん読むことが大切です。しかしもうひとつ大切なことは、友達とのかかわりの中にあります。友達が読んでいる本に少しでも興味がわいてきたのなら自分でも読んでみる、ということが自分の間口をひろげることにもつながります。また友達と本を交換したり、感想を言い合ったりするのもいいですね。自分の間口がひろがれば、今まで知らなかった世界が新しくひらけることでしょう。

これから始まる千葉大学での大学生活を通して、その中から自分の興味のあることをどんどん見つけてほしいと思っています。

(2008.03.20)


第9回
「年頭のあいさつ」

みなさま、あけましておめでとうございます。今年も一年間、どうぞよろしくお願いいたします。

年頭にあたり学生のみなさんに希望することは、納得いく学生生活を送ってほしいということです。各自、課題を自分で考えてみてください。どういう教師になるか、卒業論文の内容はどうするか、学生生活をどう過ごすか、何の分野を特に勉強するかなど、一人ひとり持つべき課題は異なると思います。

昨年やり残したことも含めて、新たな気持ちで人生の目標を設定し、その目標に向かって日々努力しながら、学生生活を過ごしてください。

特に学部4年生、修士2年生は今年度で学生生活が終わります。残りの学生生活を満喫し、有終の美をかざってください。くれぐれも単位を落とすことがないようにお願いします。

また在校生のみなさんに一つお知らせがあります。今年は、教育学部棟 1号館の建て替えが行われる予定です。そのため、研究室等の移動があるかもしれません。

最後にみなさん、健康には最も気を使ってください。不注意、不摂生をすることなく、健康で悔いのない2008年を送ってください。

(2008.01.16)


追悼−上野弘道先生−

本年12月18日に千葉大学教育学部美術科の上野弘道先生がお亡くなりになりました。享年65歳でした。

上野先生は、大学教員として学生、院生を指導していただけでなく、千葉大学教育学部附属幼稚園の園長、全国附属学校連盟の副理事長もなさっていました。 また彫刻家として、ご自身も多くの作品を製作されるかたわら、日展などさまざまな会において審査員を務め、さらにムーニエやバルラックなどのヨーロッパの彫刻家を紹介する本を執筆されるなど、芸術家としてもご活躍なさいました。

千葉大学教育学部附属幼稚園の園長としては、園児に「おひげの園長先生」と呼ばれて大変人気がありました。お葬式にもたくさんの園児が出席し、園児たちから慕われていた様子が伺われました。

今後も益々のご活躍が期待されておりましたので、大変残念に思います。

心よりご冥福をお祈り致します。

(2007.12.27)


第8回
「学生には自分たちが勉強、研究する場の環境づくりを改めて心がけてほしいです。」

みなさんも知っているとおり、現在、教育学部の3号館の校舎建て替えを行っています。 耐震補強のためです。来年の春には工事が終了するので、新入生を迎える頃には新たな3号館を使うことができます。特に理科、技術科、家庭科、生活科の学生が使う機会が多いでしょう。校舎内の設備も大幅に変わります。例えば、学生が集中して勉強できるスタディールームや休憩のためのリフレッシュルームなどが新たにつくられます。

また来年の夏には、1号館の補強も行うかもしれません。現在検討を進めているところです。来年1月には、どうなるかみなさんお伝えできると思います。

ただ、いくら校舎が新しくなっても、使い方がしっかりしていなければ意味がありません。講義が終わった後に、ゴミが残っていることがよくあります。ひどい時は飲み物ののこった缶が残されています。学生のみなさん、校舎をきれいに使うことをぜひ意識してください。きれいな校舎でみなさんが勉強、研究に励むことができる環境づくりを心がけて利用してほしいと思います。

(2007.12.10)


第7回
「千葉大学附属幼稚園、附属小学校、附属中学校、附属特別支援学校についてお話します。」

今回は、千葉大学教育学部附属幼稚園、附属小学校、附属中学校、附属特別支援学校についてお話します。

附属園、附属学校の機能は主に三点あります。

一点目は、教育学部生のための教育実習の場になることです。各課程によっても異なりますが、教育学部の学生は、主に3年生になったら1ヶ月間の教育実習に行きます。学生ではなく教師として過ごしてもらい、教師の仕事についてさまざまなことを学びます。教育実習については、下記の URL に詳しく書かれています。ご参照ください。
http://www.edu.chiba-u.jp/home/edu/practice_teaching.html

二点目は、研究を行うことです。教員一人ひとりが研究主題に沿って、研究を行います。教育学部の大学教員とも共同研究をし、1年に一度は公開研究会を行います。先月も附属幼稚園と附属中学校で公開研究会が行われました。そして今度の2月には、附属特別支援学校と附属小学校で公開研究会が行われる予定です。

附属特別支援学校HP http://yougo.e.chiba-u.jp/
附属小学校HP http://www.el.chiba-u.jp/kenkyu/index_zentai.html

教育学部生はもちろん、千葉大学教育学部を受験したいと考えている方も、ぜひ研究会を見学してみてください。もちろん見学をする際は、しっかりとした手続きを行うようお願いいたします。

三点目は、千葉県において他の学校の模範になることです。附属園や附属学校での研究成果が他の幼稚園や学校に活かされるよう、日々研鑽しています。

教育学部生のみなさんには、公開研究会の時だけでなく、機会を見つけてぜひ附属園、学校を訪問し、研究や授業について勉強してほしいと思います。もちろん公開研究会と同様、訪問する際は必ず担任かゼミの教員に相談をした上で、附属学校の担当者と連絡をとり見学をするなど、しっかりとした手続きをとってください。

大学内外の勉強を通して、みなさんが一歩でも成長することを期待しています。

*千葉大学附属幼稚園、附属小学校、附属中学校、附属特別支援学校を詳しく知りたい方は、下記ホームページを参照ください。

■千葉大学教育学部附属幼稚園ホームページ 
http://kdg.e.chiba-u.jp/
■千葉大学教育学部附属小学校ホームページ
http://www.el.chiba-u.jp/
■千葉大学教育学部附属中学校ホームページ
http://www.jr.chiba-u.ac.jp/
■千葉大学教育学部特別支援学校ホームページ
http://yougo.e.chiba-u.jp/
(2007.12.06)


第6回
「日頃から教育のニュースに興味を持ち、自分の問題として考える習慣をつけてください。」

教育学部のみなさん、教育のニュースに敏感になっていますか。今回はみなさんに大きく関わる二つのことを取り上げました。これ以外にもいろいろとニュースはありますので、ぜひ日頃から、教育のニュースに興味を持ち、自分の問題として考える習慣をつけてください。

「教員免許の更新制について」
教員免許に有効期間10年の更新制が導入されることになりました。免許を更新するためには、管理職など一部の教員を除き,30時間の講習が課されます。全国約110万人いる現職教員に対し、09年度から更新講習が行われることになります。30時間といえば、大学の講義2コマ分です。しかしそれだけで教員が本当に変わるのかどうかはわかりません。またその 30 時間のために、大学の教員と現場の教員の負担が増え、どちらも忙しくなってしまいます。ですから講習の内容は、十分に工夫しなければいけないでしょう。みなさんがもし現場の教員だとしたら、どのような講習を求めますか。またこの免許更新制は、本来ならば09年度以降に教育学部に入学する学生から適用させるべきではないかと思います。現在、在学中の学生にも適用させるのはどうでしょうか。みなさんも考えてみてください。

「学習指導要領の改定について」
2011 年から新たな学習指導要領が実施されると言われています。今回の改定で大きく言われていることは、ゆとり教育の見直しについてです。主に 主要教科の授業時間を 1 割以上増やす一方、現行の指導要領から導入された総合的な学習の時間を削減する予定です。このニュースで私が思うことは、文部科学省の考えが変わってしまうたびに、現場の先生方が混乱してしまうのではないかということです。また 「ゆとり教育」が一概に悪いとは言えないのではないかと思います。ゆとり教育が良いか悪いかという話ではなく、基本的な読み書き、算数等をどのように身につけさせるか、そしてそれを基礎にして何を学ばせるべきかをもっと議論するべきだと思います。 みなさんは今回の改訂についてどのように考えますか。特に将来、教員を目指す人は他人事ではなく、自分の将来に大きく関わることと思って、しっかりと考えてみてください。
(2007.11.20)


第5回
「自分は大学で本当は何をしたいのか、じっくり考えてみてください。」

学部2年生のみなさん、そろそろ研究室を選ぶ時期が近づいてきました。 11月後半から12月にかけて、各学科や専攻で説明会が開かれます。これを機会に自分は大学で本当は何をしたいのか、じっくり考えてみてください。

私の経験から感じることですが、大学で学んだことはその後の考え方の原点になります。高校までは、答えのある問いに取り組むことが多かったと思います。大学では、答えのない問いに取り組み、多面的に物事を考え結論を出すことが求められます。その最たるものが卒業論文です。

私が大学2年生の時は、古代史に興味があり、ローマ帝国についての卒業論文を書きたいと考えていました。どのような切り口で卒業論文を書こうか悩んでいましたが、先生と相談し、また自分でいろいろと考えて、自分は、ローマ帝国の中でも支配された人たちの視点が気になり、それをテーマにしました。あの頃にあれこれ考えたことで、物事を多面的にみたり、論理的に考えたりする力が大切だということがわかりました。あの経験が今の私の考え方の原点になっています。

ですから、みなさんもぜひ真剣に考えて研究室を選んでください。楽ができそうな研究室だから選ぶ、厳しそうな研究室だから選ばないではなく、自分の気になっていることに真剣に取り組めそうな研究室、自分の興味あるテーマと関連あることを研究している研究室を選んでください。

それから研究室選びは一人で悩んでいても決まらないかもしれません。そのときはぜひ、興味ある先生のところへ相談に行くとよいでしょう。例えば小学校社会科では、各先生が学生の相談のための時間をこの時期に定期的に設けています。毎年多くの学生が相談にきてくれます。他の学科でも同様に学生の相談を受け入れているので、気軽に相談してみてください。もちろん相談は、先生だけでなく友人や先輩にしてもいいでしょう。

また、研究室は所属する課程・専攻・分野の教員から選ぶのが原則ですが、小学校教員養成課程の学生であれば、養護学校教員養成課程・幼稚園教員養成課程・養護教諭課程・スポーツ科学課程・大学院教育臨床講座の教員を除く全ての教員の中から選ぶことができます。これを機会に、自分の学科以外の研究室に相談に行くのもよいでしょう。私の研究室にも現在4年生で、図画工作科、理科、音楽科の学生が所属しています。みんな事前に私のところに相談に来て、納得した上で私の研究室を選びました。

大学で自分は何を学びたいのか、自分は何の学問に興味があるのかを考える機会は少ないと思います。ぜひこの機会に自分は大学で何をやりたいのか、しっかりと考えて納得のいく研究室、研究テーマを探してください。 (07.11.14)


第4回
「千葉大学教育学部生を中心に、第43回こどもまつりが開かれました。」

6月23、24日に、千葉大学教育学部生を中心に「第43回こどもまつり」が開かれました。
たくさんの子どもたちが来てくれて、電気カー体験やバルーンアートづくりなど、学生が企画したイベントで楽しく遊んでいったと伺っております。

「こどもまつり」のように、学生が積極的に地域の人たちと関わり合いを持つことは、大変よいことです。
特に子どもまつりでは、教育実習以外で子どもと接することができる貴重な場です。
企画・運営を楽しむと同時に、将来教員になる自分自身への勉強になればと思います。

またケガに関する報告も受けておらず、大きな問題がなく行われたことを嬉しく思います。こういった活動、特に子どもと触れ合う活動の際は、病気やケガなどをさせないよう、細心の注意を払ってくれることを願います。

他学部の活動に参加する学生も多いと聞きます。
例えば、文学部の橋本裕之先生を中心として昨年度行われた狂言「新千葉笑い」の活動に、教育学部生が参加していたと聞きました。
今年度もこの狂言は行われる予定で、教育学部の学生十数名が参加しているようです。
このように、教育学部生が学部を越えて他学部の活動に参加することは、大変すばらしいことです。
積極的にさまざまな人と関わりを持ち、多面的で幅広い考えを持って成長してください。

もちろん学生がまずしっかりとやるべきことは学問です。授業をしっかりと受けて、自分の興味ある分野の研究に取り組んでほしいです。
その上でさまざまなイベントやボランティア、サークル等に取り組んでください。
企画・運営を通して、多くの人間関係を築き、コミュニケーション能力を高めるとともに、思い出に残る学生生活をすごしてくれることを期待しています。(07.06.29)


第3回
「高校の先生方対象の入試懇談会を行います」

今回は6月15日(金)に行われる「入試に関する懇談会」についてお話いたします。

この懇談会は、千葉大学教育学部がどのような入試を行うのか等を詳しく説明するためのものです。懇談会を通して進路指導の先生方に千葉大学を理解していただければ幸いです。多くの高校生のみなさんが少しでも教育学部に興味をもち、教員になりたい方はもちろん、われわれがぜひ教員になってほしいと思える方が千葉大学教育学部に入学してくれることを願っています。

また多様な入試制度を理解していただくことも今回のねらいです。多様な入試形態ですので、パンフレット等だけでは伝わらない点をこの懇親会を通してご説明したいと思います。

千葉大学教育学部では、学力が高いということだけでなく、「コミュニケーション能力がある」「行動的で好奇心が旺盛」等さまざまな意味で魅力的な人材を探すために、昨年度は、小学校教員養成課程のAO入試や、中学校教員養成課程技術科教育分野、養護教諭養成課程、生涯教育課程の推薦入試を実施しました。
そして今年度は、魅力的な人材を探すべく、その幅をさらに広げるつもりです。昨年度のAO入試等に加えて、小学校教員養成課程以外のすべての課程で推薦入試を実施します。さらに生涯教育課程への帰国子女入試、社会人入試も実施します。

この懇親会や夏に行うオープンキャンパス等を通して、魅力ある学生にたくさん入学してもらい、将来はよき教員として、教育学部で学んだことを活かし、社会で活躍してもらいたいと考えています。(07.06.14)


第2回
「教育実習を受ける実習生のみなさん、頑張ってください。」

連載第2回目は、現在教育実習真最中ということで、教育実習の心得についてお話をします。

 教育実習の心得についてお話しをする前に、現在全国で大流行しているはしかについて少しお話をします。千葉大学教育学部では、教育実習/観察実習を受ける学生を対象に、はしかの抗体検査を実施しました。2日間で1200人の学生が抗体検査を受け、そのうち64人がはしかの抗体不全/疑陽性という結果となりました。また抗体不全/疑陽性との判断を受けた学生は、予防接種を受けないと教育実習等は行えないことにしました。何よりもまず実習先の子どもたちや関係の方々にご迷惑にならないよう、今回だけに限らず、今後も努めていきます。

 教育実習を受けるに当たって、まず心得ておかなければならないことは、実習生自身が教師の方達や生徒達、保護者の方達から、「学生ではなく教師」、と見なされるということです。学生気分のままでいるのではなく、普段の生活態度・体調管理・言葉遣いなどに十分気をつけて、社会人としての自覚をもってすごしてください。特に実習中は授業の準備などで睡眠を充分にとれないこともあるので、体調管理には十分気を配るようにして欲しいと思います。

 次に、「教師」という仕事は教室の中だけではないということを学んでください。教室の中だけですごしたり、授業にだけ力を入れたりすることのないように、しっかりと子どもと遊び、多くのことを学んできてください。

 最後に、実習生には失敗を恐れずに授業をしてほしいと思います。授業はその場で思いがけないことが起こり、うまくいく事もまた思い通りにいかない事もあります。しかし、授業は積み重ねが大切なので、何か失敗をしたとしてもその次の授業で取り戻せばよいのです。授業全体で、一単元で何を教えるかを大事にし、失敗を恐れず精一杯取り組んでください。

実習生のみなさんが、千葉大学で学んだ教科教育法が実際の現場でどのように活かされているかを実感し、また実習を通じて得た経験や考え方を活かして、大学の授業をより高い意識で受けるようになることを期待しています。 毎日の体調管理に十分気を配り、教育実習を頑張ってください。(07.06.05)


第1回
「新入生のみなさん、入学おめでとうございます。」

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。

連載第一回目ということで、今回は千葉大学教育学部の特長についてお話をします。

千葉大学教育学部は教育に関する課程がすべてそろっていること、総合大学の中の学部であること、教員採用率が良いことが特長です。平成18年3月卒業者の正規教員採用率は、国立大学の中で全国一位になりました。

教育学部の学生の良い点は素直で真面目なところです。課題はしっかりと行うし、授業もきちんと聞いています。ただ、授業やゼミで質問をしたり、議論をしたりする学生が見られないなど、おとなし過ぎると感じる場合も時々あります。サークル活動やボランティア活動などを積極的に行って様々な人と触れ合い、コミュニケーション力を身につけていってほしいと思います。

次に大学での学びについてです。大学では、高校までの学習とは違い、一つのテーマに関して考えを深め、追究していくことが中心です。みなさんも教授や先輩に相談したり、自分の興味のある授業を受講したり、自分が所属する専攻と関係なく興味を持った本を数多く読んだりして、自分が興味あるテーマを見つけてください。

ではみなさん、この千葉大学教育学部の特長を生かし、充実した学生生活を送ってください。(07.04.01)

学部長・田村 孝先生
教育学部長 田村 孝
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